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コーポレート

外国人スタッフが働きやすい職場づくり

プライサー愛媛本社には、日本、ベトナム、キルギスと3カ国のスタッフが働いています。昨年(2022年)5月に来日したキルギス人スタッフは現地法人「プライサービシュケク」からの長期出張中で、その一カ月後に来日したベトナム人スタッフに続き、同年12月にはベトナム2期生が愛媛本社に入社しました。

しかし言葉や文化の異なる外国人スタッフを受け入れるまでには必要な手続きや準備がいくつもあり、入社後も人事チームを中心とする継続的なサポートが不可欠です。

そこで当事者でもある外国人スタッフ、人事チームのスタッフ、外国人スタッフが所属する開発チームのリーダーにインタビュー。現場のリアルな声も交えつつ、外国人スタッフが働きやすい職場づくりに向けたプライサーの取り組みを紹介します。


 

外国人スタッフから~キルギス人とベトナム人のホンネトーク~


▲研究開発チーム所属のトァンさん(左)、ディレクターチーム(※)所属のアキナイさん

 
アキナイさんは今回が3回目の来日で、日本語能力はもはやビジネスレベル。プライサービシュケクでの経験も豊富で、日本で働くことに不安もなかったようです。

「Zoomで会議していた愛媛のスタッフに会えることを楽しみにしていたんですよ」(アキナイさん)

トァンさんもアキナイさんと同じ気持ちです。

「僕は専門知識に自信がある。日本語も2年間勉強しました。楽しみしかなかったですね」(トァンさん)

 
衣食住にまつわる事柄は入国前から人事チームが全面的にサポート。アキナイさんは「全部用意してくれていたので、生活面で困ることはないですね」と、全幅の信頼を寄せています。



▲トァンさんは「お昼休みの時に日本人スタッフと話すことで、日本語を練習しています」と言うだけあって、日増しに日本語能力が上がっています。アキナイさんもトァンさんも毎日社内チャットを見ては、分からない言葉を調べることで言葉を学んでいます。

同時期に来日した2人はすっかり愛媛本社に溶け込んでいて、その要因の一つが、彼らと同世代でもある20代のスタッフが多いことです。若手主催のフットサルや食事会などのレクリエーションもひんぱんに行われており、コミュニケーションの円滑化にも一役買っています。
 
外国人スタッフ同士の交流もあり、共同生活をしているキルギス人スタッフのアパートをベトナム人スタッフが訪ねることもあれば、トァンさんが松山市内のベトナム料理店にキルギス人スタッフを連れて行くことも。アキナイさんにベトナム人スタッフと接していて思うのは? と聞くと、実に興味深い言葉が返ってきました。

「他の外国人がいるから安心する。今、ベトナムメンバーが一番、私たちの気持ちを理解してるかな。分かってくれていますね」(アキナイさん)

「(しきりにうなずきながら)うんうん。僕もそういう感じがします」(トァンさん)

 

2人が思うプライサーのいいところは?


▲「プライサーのスタッフは若い人が多く、誰もが自分の仕事に情熱を持っています。これはすごくいいところです。あと、みなさんすごく優しくて、仕事と生活を互いに助け合っています」(トァンさん)

「スタッフは優しい人ばかり!! いつも分からないことを全力でサポートしてくれて、仕事が忙しいときにも笑顔でフォローをしてくれるおかげで職場はいつも元気で明るい雰囲気で、やる気が出ます。その優しさがとっても嬉しいです」(アキナイさん)

 

人事チームによるサポートも回を追うごとに充実

外国人スタッフの採用決定から愛媛本社の出社後も、人事チームが万全の体制でサポートしています。下の図はその一例です。

外国人スタッフが来日した日から通常の生活に入れるよう、人事チームは家電用品や家財道具を購入する必要があります。今回話を聞いたマッサーさんは過去の経験をふまえ、会社側の“これでいい”ではなく、スタッフ各自の“これがいい”を尊重するようにしています。
 
「ご本人の好みがありますからね。個別にヒアリングしたり先に入社した方に聞いた上で、必ず必要なものだけを事前に購入しています。あとは来日当日にも日用品や食料品の買い物に同行するんですけど、2日くらいすると必要なものが必ず出てくるんですよ。だからその際に“必要なものがあったらメモしてくださいね。また、買い物に行きますから”と、伝えています


▲マッサーさんのかゆいところに手が届くサポートにトァンさんは「おもてなしを感じます」と感謝の意を表していました。個別ヒアリングを通してスタッフの働きやすい環境づくりに努めています

外国人スタッフが出社してからは、1on1や声がけなどで彼らの声をつぶさに拾い上げています。最近の話では“日本の防災システムが分からない”との声を受け、外国人スタッフを対象にした講習を開催するなど、フォローは徹底しています。
 
「みなさんにも“何かあったらどんどん言ってきてください”とは伝えてあるので、困ったことがあったらその都度、チャットで相談とか来ますし。今のところは溶け込もうとする姿勢が伝わってくるし、お話ししていても心配するようなことはないですね」


愛媛本社のやりとりはすべて日本語を使用していることもあり、講師を招いての日本語教室を実施。スタッフ各自の日本語スキルや仕事量を考慮したスケジュールを組むようにしています。

外国人スタッフの存在がプライサーにもたらしたものについてはこう語っています。

「外国人スタッフの言葉が分からなくても、日本人スタッフの方からなんとかコミュニケーションを取ろうとしている光景はよく見かけるんですよ。外国人スタッフとのコミュニケーションがグローバル化を目指す会社の可能性を広げると同時に、多様性を認め合おうとしているスタッフの刺激にもなっていますね」

 

外国人スタッフが所属するチームのリーダーに聞く

ベトナム人スタッフが所属しているフロントエンドエンジニアチームとバックエンドエンジニアチームのリーダー2人にも話を聞きました。多忙を極めるなか、外国人スタッフを迎えるに当たっては周到に準備していました。
 
「コロナ禍で自国待機の期間があったんですけど、入社前のカリキュラムとしてプライサーの案件に近いWebサイトを作るための準備をしましたね」(はまさん)

「環境の準備。使用する端末だったりとか。あとは何を教えるかとか、教材をどうするかとか。そういうのを探したり、申し込みの処理を進めてましたね。」(モーリーさん)

フロントエンドエンジニアチームの外国人スタッフは来日から1年近いこともあり、今や欠かせない戦力の一人です。
 
「理解力があるので、一個やってもらったら、コツをつかんでゴリゴリやってくれるんですよ。最初はプライサーの仕事のやり方がわかんなくて難しかったと思うんですけど、すぐに慣れてもらって、ここはこうすればいいんだなというのを察知してやってくれてるのは感じますね。スケジュールにも敏感で、これはいつまでですか? と聞いた上で、期日までにきっちり上げてくれます」(はまさん)


▲カジュアルなミーティングでもやりとりはすべて日本語です。

「僕たちのスタンスとして、彼女がこの先も日本で働いていくことを考えたら今の段階から日本語でコミュニケーション取った方が本人のためになると思うんですよ。やりとりはチャットでのテキストベースなんですけど、ニュアンスを伝える時は分かりやすい言葉を使うように。本人が不安にならないよう、人一倍気を遣っているつもりです」(はまさん)


▲「彼らはこれをやりたい、次はこれをやりたいという積極的なところもあるし、質問もしてくる。そこのケアやサポートもしています」とモーリーさん。

バックエンドエンジニアチーム所属のベトナム2期生は、すでに実際の業務に取り組んでおり、モーリーさんが「個人の負担が減ると同時に、他のメンバーの刺激になってます」と言うと、はまさんも「たしかに」とうなずいていました。

「ベトナムからやってきた子がガンガンにできると、他のメンバーも自分もやらないと、になるじゃないですか。あと、ベトナムという国の雰囲気とか考え方を知るいい機会だとは思います。今後、プライサーが海外に展開する上で、その経験が活きてくるでしょうね」(モーリーさん)

 

門戸を広く開放して多国籍化を推進

今回、登場したスタッフの言葉からもお分かりのように、外国人スタッフの受け入れ体制は着実に整いつつあります。2023年夏にはベトナム3期生が入社する予定で、優秀な人材であれば国籍は問いません。全世界をターゲットにした事業拡大も着々と進んでおり、プライサーの多国籍化は大きなアドバンテージとなり得るでしょう。



※記載の所属・業務内容は、取材時点のものです。
2023年4月より、プライサーではディレクターチームをプロダクトデリバリーチームに名称変更しています。

どいて!おばけ!