センターの指導員である天野先生に今回の講話を依頼した理由を訊ねると“以前、ブルーさんが遊びに来られた時に、活躍しているなという印象を受けたので”と、教え子の成長に目を細めていました。
訓練中のブルーさんは“クラスでも一二を争う成績で、課題を出してもプラスアルファでオリジナルのものを提出してくれていたんですよ”と、今につながる優秀さがうかがえるもの。
講話の内容は『就職活動の経験や業界の実情』という入社2年目で自信が芽生えつつある今の彼にふさわしいもの。先生は“修了生の生の声を聞くのは初めての受講生もいるので、彼らにとってはかなり刺激的だと思いますよ”とも。
しばらくすると数人の受講生がブルーさんのもとに集まり、20~30分に渡ってブルーさんに質問攻め。内容はLinuxの必要性から入社後の研修制度までというところに、みなさんの本気が表れてます。後輩の期待に少しでも応えようと、身振り手振りを交えながら熱弁をふるう姿は同僚として誇りに思えました。
ブルーさんは主に顧客向けサービスのサーバの構築、管理及び保守を行っています。当社ではオンプレミスではなくクラウドサービスを使用しており、最も使用頻度が高いのはAWS(アマゾン ウェブ サービス)です。
業務で使用するPCやサーバ等の調達、管理・保守等も行っており、Webサイトのリプレースや毎月のレポートで頼りにしている人も数多くいます。
本人は組込みプログラミング科出身ですが、当社のインフラエンジニアに応募した理由は「子どもの頃だったらガンプラとか、もともともの作りが好きなんですよ。就職するならものを作る会社がいいと考えていて、プログラム以外の道もあると思って」という、いたって前向きなものでした。
ブルーさんの上司は採用の決め手について“面接の時から情報技術全般への愛着がすごく感じられたんですよ”とのこと。入社してしばらくは多少戸惑っていたものの、現在の仕事ぶりは上司の期待をはるかに上回るものでした。
“情報技術に対する知的好奇心が旺盛で、教えたこともすぐに吸収するし、自分自身でも技術をどんどんキャッチアップしてくれている。経験は浅いけど、非常に慎重に仕事を進めるタイプで、もう完全なまでにインフラエンジニアに向いていると思います。将来的には自分なりの切り口を身につけて。彼にしかできないスタンスがとれるエンジニアになってほしいです”
何事もあわてず騒がずどっしりと。モニター画面を見つめる彼の存在を、以前よりもずっと頼もしく感じます。
※記載の所属・業務内容は、取材時点のものです。